2017年4月3日2020年10月23日
さまざまな種類があるレンズ。今回は、「どんなときにどんなレンズを使えばいいのか」「初心者はどんなふうにレンズを選べばいいのか」というお悩みに答える、「レンズの種類や選び方講座」の後編です。前編では、レンズは大きく分けて「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」があることをお伝えしました。今回は写せる範囲ごとにグループを分け、「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」それぞれの特性と得意な撮影シーンについて、具体的な作例を挙げながらご紹介します。
(→前編はこちら)
広角で撮った屋外の写真
前編では、「広角レンズ」「標準レンズ」「望遠レンズ」の違いは、写せる画角(フレームの中に収まる範囲)の違いだとご紹介しました。それではさっそく、まずは「広角レンズ」の特徴から詳しくみていきましょう。
「「広角レンズ」は、その名の通り「広い角度」の画角が得意なレンズです。広い画角というのは、上の写真のように目の前の景色を広々と写せること。普通の写真よりも迫力のある印象を受けると思います。普通、「写したいものが全部入らないな」と感じる場合は、自分自身が後ろに下がる必要がありますが、広角レンズであればその必要がありません。また、肉眼で見る以上にダイナミックな風景撮影をしたいときも有用です。
一般的に35mm以下のレンズを指し、その数字が小さいほどより広々と写すことができます。
標準レンズで撮影した街角スナップ(焦点距離: 50mm / F値:5.6 / シャッター速度:1/125秒)
続いては「標準レンズ」の特徴をみていきましょう。標準レンズは、人の目で見たときの印象に近い写真が撮影できるレンズです。
目で見たままに近い範囲の撮影ができるので、自分が写したいと思った被写体を自然な雰囲気で写すことができます。主役となる被写体と、その背景をバランスよく写し取ることができ、目の前の人物写真や、街を歩きながらのスナップ写真にはピッタリです。一般的に50mm前後のレンズのことを標準レンズと呼びます。
最後にご紹介するのは「望遠レンズ」。遠くに撮りたいものがあるけど、標準レンズで撮ると手前の余計なものが映ってしまうときは望遠レンズが活躍します。そして、望遠レンズはキレイなボケを表現するのも得意です。
望遠レンズで遠くの被写体を撮った写真
望遠レンズを装着したカメラのファインダーをのぞくと、より狭い範囲を写し出していることが分かります。「望遠レンズ」が、広角レンズや標準レンズに比べて画角が狭いことが特徴だからです。これによって、写し出したいものをグッと大きく撮影することが可能です。一般的に100mm以上のものだと中望遠、200mm以上のものだと望遠に分類されます。
望遠レンズで撮った建物群やビル群、看板の多い路地など
広角レンズは風景写真が得意、と先ほどご紹介しましたが、望遠レンズで風景を撮るとまた違った能力を発揮してくれます。望遠レンズには「圧縮効果」と呼ばれる、背景が近くに見える現象を生み出すことができるので、絵画のように迫力のある風景を残すことができます。
レンズの種類とその使い方について、前編と後編に分けてご紹介しました。一眼の性能を十分に引き出し、写真の可能性を大きく広げてくれるレンズ。一眼レフでもミラーレスでも、「こんなときはこのレンズ」が分かれば、一眼の写真表現は広がっていきます。撮影したいシーンをイメージしながらレンズ選びを楽しんでみてください。
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