写真集制作レポート

第1回SHINESに入選した8名が、いよいよ写真集を制作していきます。写真を「撮る」こと、「選ぶ」こと、そして「写真集」という本に仕上げること。それぞれに別の視点が必要です。「写真」から「写真集」へ。その制作過程は自問自答の連続でした。少しずつゴールを見出していく彼らの一部始終をレポートします。

グループミーティング Vol.2

どのような写真集を作るのか。これまで目の前の一瞬に集中し、「写真」だけを撮っていればよかったものが、「写真集」を作るとなると、これまで考えてもみなかったことを考えなければいけません。 写真集は、単にプリントを並べて製本するものではない、と町口氏は語ります。プリント集ではなく「写真集」を作る。しっかりとしたコンセプトと写真家の想い。それが明確に表れる写真集ができれば、それは写真家にとって世界につながる「パスポート」となるはず。そして「市場」に自分の作品を出す、ということ。世の中の誰かが自分の写真集を手に取り、見つめ、自分の財布からお金を出して「購入」してもらう。それだけの「価値」を提供できるかどうか、が試されます。