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トップ > Cのキセキ Episode.35 「西東京データセンター」 > P4
キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)グループであるキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、西東京データセンターを2012年10月に稼働開始し、20年10月には2号棟を新設。金融機関をはじめとする多くの企業からの信頼を獲得している。このデータセンターを今後のITサービス事業の中核と位置付けるその狙いやキヤノンMJグループならではの付加価値、SDGsや地球環境保護に根差した取り組みへの思いを聞いた。
西東京データセンターの利用を検討している企業が、より簡単にその設備を体感できるような取り組みも進めている。それが「VR見学会」。その名のとおり高度なVR(仮想現実)技術を活用し、自宅や自社のオフィスにいながら西東京データセンターの施設見学を疑似体験できるというものだ。
西東京データセンターの広報・マーケティングを担当する岩山知紗は、次のように話す。
「コロナ禍で開催が困難になった現地見学会をカバーするために準備を進め、2号棟のオープンにあわせてサービスを開始しました。『自宅にいながらでも臨場感のある360度映像で設備を体感できる』とお客さまからは非常に好評で、21年の見学社数は前年から倍増しました」
郡田も「VR見学会」への想定以上の反響に驚いている。
「単に感染拡大防止の観点から現地見学会を避けたいとお考えのお客さまだけでなく、遠方であることや検討初期段階であることを理由に見学のお申込みをためらっていたお客さまからも問い合わせが急増しており、提案機会の拡大に大きく貢献しています」
今後は「VR見学会」をニューノーマルに対応した顧客体験の場として位置付け、さらなる機能拡充とともに沖縄データセンターへの展開も図っていく考えだ。
キヤノンMJグループが注力するデータセンター事業。その目指す先について、小泉はこう語る。
「データの格納および活用を支えるデータセンターは、いまや重要な社会インフラになりました。西東京データセンターでは、そのあるべき姿をファシリティと日々の絶え間ないオペレーションの両面から追求し、企業活動だけでなく社会生活をも支えていきます」
自宅や自社のオフィスにいながら設備を体感できる「VR見学会」
より簡単に設備を体感できるように、西東京データセンターの施設見学を疑似体験できる「VR見学会」を実施。臨場感のある360度映像で設備を体感できるだけでなく、リアルでは不可能な視点から施設や設備が見られる。
西東京データセンターは、高品質なデータセンターの証となる下記に挙げるグローバル基準の認証を取得、その維持に努めている。
「M&O認証」は、米国の民間団体「Uptime Institute」が定めるデータセンターの運営品質を満たしているかどうかを客観的に評価したもので、西東京データセンターは国内2社目としてこの認証を取得した。
国際標準化機構(ISO)が定める「ISO/IEC 20000」や「ISO 22301」といった認証も取得済みだ。前者はITサービスマネジメントシステムに関する国際規格で、提供するITサービスの継続的な管理や高い効率性、継続的改善を実現する能力を示す。
後者は事業継続マネジメントシステムに関する国際規格で、地震・洪水・台風などの自然災害をはじめ、システムトラブル・感染症の流行・停電・火災といった事業継続に対する潜在的な脅威に備えた対策の包括的な枠組みを備えていることを示す。さらに米国公認会計士協会(AICPA)が定めたグローバル基準の信頼性を保証する「SOC2 Type1保証報告書」を受領。環境マネジメントシステム「ISO 14001」、ISMS適合性評価制度「ISO/IEC 27001」の認証を取得し、クレジットカード業界の情報セキュリティ基準「PCI DSS」にも準拠している。東京都環境局より受けた「優良特定地球温暖化対策事業所」(準トップレベル事業所)の認定は特筆すべきポイントだ。