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キャンプブームの高まりや旅行需要の回復などが徐々に見え始め、余暇をより楽しむためにレンズ交換式カメラを手に取る人が増えている。そうした市場の変化の中、キヤノンは新たなミラーレスカメラ2機種を発売した。これまで35ミリフルサイズCMOSセンサーを搭載したカメラがラインアップされてきた「EOS R」シリーズに、初めてAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したモデルが加わった。異なる個性を持つ2機種の登場はキヤノンにとってどのような意味を持つのだろうか。

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  • 2022.09.01

Episode.36 「EOS R7」&「EOS R10」

勢いを取り戻しつつあるレンズ交換式カメラ市場

写真:原 浩朗 キヤノンマーケティングジャパン(株)カメラ統括本部でレンズ交換式カメラの市場導入を担当する原 浩朗 写真:和田康一 キヤノンマーケティングジャパン(株)カメラ統括本部でレンズ交換式カメラの市場導入を担当する和田康一

「新型コロナウイルス感染拡大の影響も続く中、新しいことに挑戦したいという前向きなマインドが広がっていると感じます。そんなチャレンジの一つとして、レンズ交換式カメラを手にする方が増えていると考えています」

キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)でカメラのマーケティングを担当する原浩朗は、日々感じる変化への手応えをこう話す。需要回復の背景には技術的な進化があると話すのは、同じくキヤノンMJの和田康一だ。

「レンズ交換式カメラ市場におけるミラーレスカメラの比率は、この数年で大きく高まりました。キヤノンも『EOS R3』や『EOS R5』など、新たな撮影体験を提供するカメラを世に送り出し、好評を得ています。カメラに対するニーズにも変化があります。特に動画撮影機能に対するニーズは強く、SNSへの投稿や動画配信などを始めた人が、スマートフォンからのステップアップとしてレンズ交換式カメラを求めるようになっています」

キヤノンの「EOS Rシステム」は、こうした市場の大きな変化の中心にある。

「EOS Rシステム」がもたらしたカメラの進化

「EOS Rシステム」は、2022年に誕生35周年を迎えた「EOS」のコンセプトである「快速・快適・高画質」を継承しながら、これまでにない映像表現を可能にするキヤノンのイメージングシステムだ。18年の登場から4年がたち、多くの個性的なカメラとレンズがラインアップされてきていると、原は話す。

「『EOS R』シリーズでは、これまで35ミリフルサイズCMOSセンサーを搭載した機種を充実させてきました。全方面にバランスの取れた『EOS R』を皮切りに、視線入力に代表されるエポックメイキングなAF機能を搭載した『EOS R3』、高解像度ならではの表現ができる『EOS R5』、高感度撮影にも強みを発揮する『EOS R6』。初めて35ミリフルサイズカメラに触れる方に最適な『EOS RP』に加え、天体撮影に特化した『EOS Ra』や動画撮影向けの『EOS R5 C』といった機種など、幅広くラインアップしています」

そして22年夏、「EOS R7」「EOS R10」の2機種が新たに加わった。

2018年の登場以来ラインアップを増やしてきた「EOS R」シリーズ

画像:2018年の登場以来ラインアップを増やしてきた「EOS R」シリーズ
左右にスワイプして横スクロールができます。

「快速・快適・高画質」というコンセプトを持つ「EOS」シリーズは、2022年に誕生35周年を迎えた。一眼レフの「EOS」シリーズ、初心者でも気軽に使える「EOS M」シリーズに加え、静止画、動画を問わずこれまでにない映像表現を可能にする新たなイメージングシステムとして18年には「EOS Rシステム」が登場。「EOS R」を皮切りに、19年発売の「EOS RP」、20年発売の「EOS R5」「EOS R6」、21年発売の「EOS R3」とラインアップを増やしてきた。22年には、新たにAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載した「EOS R7」「EOS R10」の2機種が加わった。

EOS R7 & EOS R10 【 イオス アールセブン&イオス アールテン 】

写真:EOS R7 & EOS R10

ミラーレスカメラ「EOS R」シリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載した2機種。「EOS R7」は、新開発の有効画素数最大約3250万画素※1APS-CサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」により、APS-CサイズCMOSセンサー搭載の「EOS」史上最高解像性能※2を実現したミラーレスカメラ。「EOS R3」のAF技術を継承する被写体検出機能、世界最高レベル8.0段※3の手ブレ補正効果、メカシャッター/電子先幕での撮影において「EOS R」シリーズ最速※4の高速連続撮影が特長。「EOS R10」は小型・軽量が特長で有効画素数最大約2420万画素※1のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載。高性能な被写体検出機能を生かした高速連続動画撮影や、高画質な4K動画撮影を実現。多様な映像を手軽に撮影できる。

  • ※1:
  • 「RFレンズ」「EFレンズ」使用時。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがある
  • ※2:
  • 2022年5月23日現在発売済みのAPS-C EOSにおいて。ISO12233準拠のCIPA解像度チャートでの評価
  • ※3:
  • 2022年5月23日現在発売済みのレンズ交換式デジタルカメラにおいて。「EOS R3」「EOS R5」「EOS R6」も同じ8.0段の手ブレ補正効果段数(キヤノン調べ)。「RF24-105mm F4 L IS USM」装着時、f=105mm Yaw/Pitch方向、CIPA規格準拠。購入時期によりレンズのファームウエアの更新が必要
  • ※4:
  • 2022年5月23日現在発売済みの「EOS R」シリーズにおいて。「EOS R7」と「EOS R10」は同じ最高約15コマ/秒

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