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この十数年で写真を巡る環境は大きく変化した。その変化を巻き起こしたのは、デジタルカメラ、スマートフォン、そしてSNSだ。写真がより手軽に、大量に撮られるようになる一方で、プリントされる写真の数は減少している。しかし、紙に印刷して手元に残しておけるプリントの“価値”は決して変わらない。キヤノンのフォトブック作成サービスは、そこに新たな光を当てようとしている。

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  • 2016.12.01

Episode.15 「フォトブック作成サービス」

本サービスは2021年12月15日をもって終了しました

カジュアルさが好評の「PHOTOPRESSO」

写真:館岡馨 キヤノンマーケティングジャパン(株)リテイルフォト企画部で「フォトブック作成サービス」全般を統括する館岡 馨

アルバム作りの楽しさ、喜びをあらためて広めたい。そのためにキヤノンは、アプローチの異なる三つのフォトブック作成サービスを提供している。キヤノンMJでサービス全般を統括する館岡 馨が、その概要を説明する。

「キヤノンは2010年からフォトブック作成サービスを提供しています。最初に登場したのがカジュアルな『PHOTOPRESSO』。14年にはそれまでのフォトブックにはない高画質を実現した『PhotoJewel(フォトジュエル)』を、16年3月から高画質なフォトブックをより簡単に作れるようにした『PhotoJewel S(フォトジュエル エス)』を提供しています。それぞれ個性が際立っていますので、幅広いニーズに対応できていると考えています」

それぞれの特徴や狙いはどこにあるのだろうか。見本を手に飯岡が説明する。

「先ほどひと言“カジュアル”と説明しましたが、『PHOTOPRESSO』は文庫や新書のような手頃なサイズと質感のフォトブックです。カジュアルといっても、帯とカバーが付いた本格的な装丁、書体を選んで文章を打ち込める点、独特な風合いのあるプリントなど、市販されている本のようなフォトブックが作れます」

「PHOTOPRESSO」は、印刷のプロからもその高画質で評価を得ているオンデマンドプリンター「imagePRESSシリーズ」で印刷される。「本のような」というのは単なるキャッチコピーではないのだ。

「スマートフォンのアプリからでも作成できる点や、フォトブックを販売できる点も特徴です。旅行やペット、家族といったテーマで作られる女性のユーザーも多いですね。大きめのサイズが欲しいという声に応えて、これまでの『Trad(トラッド)』に加え、ひと回り大きく880円(税別)からという低価格の『Grande(グランデ)』も9月に登場しました」

「PHOTOPRESSO」は、作成したフォトブックをオンライン上のギャラリーで公開する機能も備えている。館岡は「SNSなどで写真を公開することが当たり前の若い世代にも、フォトブックに関心を持ってもらう」ための工夫だと話す。

「SNSで話題にしてもらうことで、撮りためた写真をテーマに沿って選び、1冊のフォトブックにする楽しさを知ってもらえれば、写真をプリントする文化を広げていくことになると考えています」

  • 「PHOTOPRESSO」アプリ

    写真:「PHOTOPRESSO」アプリ

    「PHOTOPRESSO」の作成はスマートフォンではアプリで、パソコンではWebブラウザーで行う。レイアウトを決め、ページに写真を配置し作業を進める。選択順や日付順に自動で写真を配置してくれる、サポート機能も用意されている。シンプルなレイアウトなので、あらかじめ写真の掲載順などをストーリーに沿って考えておけば簡単に作成ができる。文章を入力する場合、「Trad」は2書体、「Grande」は4書体から選んで入力を行う。

  • 「PHOTOPRESSO」ギャラリー&オンザマーケット

    写真:「PHOTOPRESSO」ギャラリー&オンザマーケット

    「PHOTOPRESSO」では作成したフォトブックをオンライン上の「ギャラリー」で公開することもできる。公開設定を行うとURLが表示されるので、それを友人に送ったりSNSで公開したりすることもできる。「ギャラリー」には「オンザマーケット」というフォトブックを販売する機能も備わっている。売れた分だけロイヤリティを受け取ることができる。

「PHOTOPRESSO Grande」

画像:「PHOTOPRESSO Grande」

「PHOTOPRESSO」では従来から提供されているB6サイズの「Trad」に加えて、約2倍のB5変形サイズの「Grande」が9月に加わった。40ページ/1620円(税別)からの「Trad」と比較すると、16ページから作成できて価格も880円(税別)からとより手軽に作成できるようになっている。レイアウトの自由度も高まり、大きい写真を配置することもできる。

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