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トップ > Cのキセキ Episode.17 「ネットワークビジュアルソリューション」 > P1
安心・安全を守るツールとして利用が進むネットワークカメラは、さまざまな企業が参入している成長著しい分野だ。そんな注目の市場で存在感を増しているのが、これまでなかった新しいソリューションの未来を描くキヤノンだ。この分野で起きている変化は、社会や生活に何をもたらすのだろうか。
近年、街頭や駅、店舗、工場などで監視・記録のためのネットワークカメラとそれに付随するシステムの需要が大きな伸びを見せている。現在約1000億円といわれるその市場規模は、これからの数年間、平均150%のペースで成長していくとの予測もあるほどだ。
そんな急激なニーズの高まりの背景には、安心・安全を求める社会の強い要請がある。事故や事件が起きるたびに、監視カメラの有用性を強く感じている人は多いだろう。だが、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の前野一隆は、ネットワークカメラを単なる記録装置として使うのではなく、システム化して「ネットワークビジュアルソリューション」とすれば、防犯、防災用途から可能性が大きく広がると話す。
「これまでのネットワークカメラは、あくまでも“何があったのか”を記録するためのものでした。しかしそこに最新の技術が注ぎ込まれることで、“なぜそれが起きたのか”の分析や、“起きる前に予防する”などができるようになってくるのです。そうなると限られていたネットワークカメラの用途が大きく広がり、より多くの方々に、より多様な課題を解決するためのツールとして必要とされるようになっていくでしょう」
安心・安全のためのツールから、生産性向上やマーケティングへの応用など、さまざまな課題を解決するためのソリューションへ。それをキヤノンがどう実現しようとしているのか、ハードウエア、ソフトウエアの両面から見ていこう。
ネットワークカメラを活用したソリューションは、従来は防犯や防災が主な役割と考えられてきたが、ハードウエアやソフトウエアの進化により、オフィスや工場、店舗、さらには生活のさまざまな領域での活用が進んでいる。キヤノンはネットワークカメラのグローバルリーダーであるアクシスコミュニケーションズ社、ビデオ管理ソフトウエアのトップブランドであるマイルストーン システムズ社をグループに迎え入れたほか、アライアンスパートナーとの協業によって、多様な「ネットワークビジュアルソリューション」を提供する体制を整えている。