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トップ > 特集 未来のカタチが見えてきた 来たる!キャッシュレス社会 > P2
社会のキャッシュレス化が世界的な流れとなっている。今後も増えてくるであろう訪日外国人観光客を見据え、日本でも対応を急いでいる。世界はなぜ急激に現金から電子決済にシフトしているのか。そこにどんなメリットやビジネスチャンスがあるのか。
キャッシュレス社会が描く未来を探る。
タクシー降車時の現金やカードでの精算は、急いでいる時などはかなり面倒なものだ。UberやLINE TAXIなどの配車サービスの支払いがキャッシュレスであることはよく知られているが、従来のタクシー業界にもキャッシュレスサービスが広がっている。それが日本交通のグループ会社 Japan Taxiのサービス、「全国タクシー」である。
サービス利用に必要なのは、スマホに「全国タクシー」アプリをダウンロードし、クレジットカードなどの決済方法を登録するだけ。「全国タクシー」で配車する際、ネット決済を選べば降車時の支払いのやり取りは不要に。流しのタクシーに乗車する場合も、アプリを立ち上げ、車内のタブレットに表示されるQRコードを読み取れば支払い手続きは全て完了する。乗車料金が確定した時点でネット決済が行われる仕組みで、降車時にレシートを受け取ることもできるし、Web上の明細書発行ページで明細を確認することも可能だ。例えば、その月のタクシー利用を事後的にまとめてチェックするといったことができるので、頻繁にタクシーに乗る人にとっては、経費計算が楽になるなどのメリットも大きい。
「全国タクシー」導入で、タクシー会社やドライバーにはもともと営業件数増、業務効率向上、利用客による評価を基にしたサービス品質向上などのメリットがあった。そこにキャッシュレス決済機能が加えられ、さらにオペレーションの省力化や顧客満足度向上を実現。現在、全国765社、計55434台のタクシーがこのサービスに対応している。