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ITのチカラ Vol.01 医療業界向け3Dソリューション

さまざまな業界で活用が進んでいる3Dデータや3Dプリンター。従来は製造業界からの注目が特に高かったが、近年は医療業界での導入も進んでいる。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)グループ各社の担当者が、医療分野における3Dソリューションについて解説する。

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  • ITのチカラ
  • 2016.06.01

[Vol.2] 医療業界向け3Dソリューション

病院ごとのニーズに合わせ3Dソリューションをトータルで提案

――キヤノンMJグループの医療業界向け3Dソリューションについて、特徴を教えてください。

岡本

グループで3Dワークステーションから3Dプリンターまで取り扱っているのが大きな特徴といえます。これらをバラバラに提案する場合、どうしても製品単体の説明に終始してしまうことになりかねません。この点、キヤノンMJグループであれば、病院ごとのニーズに合わせた最適な3Dソリューションをトータルでご提供することが可能です。

――AZE社の製品の強みはどんな点にあるのでしょうか。

熊野

AZE社は、医療分野における3D事業では15年以上の実績を持ち、3Dプリンターの普及が始まる以前からの歴史の積み重ねがあります。昔からAZE社の3D医用画像解析ワークステーションを利用いただいているお客さまも多くいらっしゃいますから、3Dプリンターの導入がスムーズに進むケースは多いと考えています。

また、現在はキヤノンMJグループ内で3Dプリンター事業のさまざまな知見を得ており、連携を重視した製品開発を行えるのも強みです。

――キヤノンMJが取り扱う3Dプリンターにはどのような特徴がありますか?

荒籾

現在、医療分野で最も3Dソリューションが生かせるのは骨のモデル作成です。この点、キヤノンMJが販売している3D SYSTEMS社の3Dプリンターは石膏で出力できるタイプもあるので、より実物の骨に近いイメージのモデルを作成できます。コストが低く、造形スピードもほかの3Dプリンターと比較して速いという特徴があります。

キヤノンシステムアンドサポート 安田善昭

日本全国を網羅するサポート網も重要なポイントといえます。キヤノンMJグループは全国に拠点があり、3D SYSTEMS社の研修を受けた認定サービススタッフが配置されています。3Dプリンターを導入いただいた場合、認定サービススタッフがサポートを担当する体制が整っており、さらに今後は1案件1人体制から2人体制へと強化も図っていきます。

このほか、全国主要8拠点に配置されたテクニカルサービススタッフも3Dソリューションに関するサポートをバックアップしています。

――今後の医療業界向けの3Dソリューション展開について注力していくポイントを教えてください。

後藤

医療業界では、3Dソリューションはまだ導入期にあると考えています。このため、まずは3Dソリューションについて知っていただく啓発活動に力を入れていく考えです。3Dデータを扱う放射線科のドクターや技師の方だけでなく、外科のドクターにも3Dプリンター導入のメリットや必要なシステムなどについて知っていただき、ニーズを高めていければと思っています。

3Dワークステーションによる作業と3Dプリンターによる造形の様子

  • 写真:3D医用画像解析ワークステーション

    2014年にキヤノンMJグループに新たに加わったAZE社の3D医用画像解析ワークステーション。CTやMRIで撮影された人体の断層画像を独自技術で解析し、3Dプリンターで出力可能な高解像度の3Dモデルを作り出す

  • 写真:3D SYSTEMS社の3Dプリンター

    キヤノンMJグループが取り扱う3D SYSTEMS社の3Dプリンター。高い精度と強度を持った造形物をスピーディーかつ低コストで作成することができる。石膏を積層して造形するタイプは、石膏という素材の特性から医療の世界では骨のモデル出力に活用されている

「キヤノンMJ 3Dプリンター スペシャルサイト」(医療業界の活用事例)

キヤノンMJ 3Dプリンター スペシャルサイト

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    患者と医師の両方にメリットをもたらす3Dソリューション

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