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トップ > ITのチカラ [Vol.7] 定型・非定型帳票OCRエントリーシステム > P3
企業の帳票処理の効率化には、OCR(光学式文字認識)による情報のデータ化が重要な役割を果たす。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)が提供する「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」について、ビジネスソリューションカンパニーの木下史章、冨田和利、大野浩輝、西尾光一、下牧 崇が解説する。
今回のポイント
ケーススタディー
―― キヤノンMJグループならではの、どのような強みが生かされているのでしょうか。
大野
お客さまが導入される際には、対象となる書類だけでなく、業務を分析しながら必要な機能をお客さまと一緒に検討してシステムを作り上げています。お客さまの目的に合わせて作り込むノウハウこそが私たちの強みであり、他社に対する優位点になっています。
木下
金融業界、特に生命保険業界の帳票設計ソリューションに関して、キヤノンMJが強みを発揮できるのは、長年にわたり多くの生命保険会社さまのシステム構築とサポートを担ってきたことも大きいと考えています。帳票設計に関する知見があるからこそ、出力されたデータの読み取り入力についてもニーズに合った対応が可能なのです。
下牧
読み取りに使うスキャナーなどのハードウエアを数多く取り扱っており、大型スキャナー、小型スキャナー、複合機などから最適な入力機器を提供できることも私たちの強みです。例えば事務処理センターなどで集中的にスキャンするなら大型の専用機が適していますが、各拠点でスキャンしてデータを事務処理センターに送る場合は小型スキャナーや複合機を活用する方法もあります。業務の分散や集中について、ハードウエアも含めた提案が可能です。
―― 今後の展開についてはどのように考えていますか。
西尾
日本の企業にはまだまだ「紙文化」が残っていて、金融機関に限らずさまざまな書類が行き交っています。そうした書類が多い企業ほど、このシステムによる業務効率の改善が期待できます。
また、非定型書類以外でも、従来の技術ではOCR化が困難な領域にもチャレンジしていく予定です。新たな技術の活用によって、より一層生産性の向上に寄与していきます。
下牧
製造業、流通業など幅広い業界から多数の問い合わせをいただいており、「定型・非定型帳票OCRエントリーシステム」で業務効率化を図れる領域は広いという手応えを感じています。
西尾
働き方改革の観点でもこのシステムは有効です。紙の書類を大量に扱う仕事は、作業場所を制約してしまうため、現在多くの企業で導入が検討されているテレワークの推進を妨げかねません。書類を全てデータ化することで作業場所の自由度が広がり、生産性向上にも寄与できると考えています。