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一眼レフカメラのフルサイズモデルって?
APS-Cサイズモデルとの違いを解説

一眼レフカメラには、「センサー」と呼ばれるとても大切なパーツがあります。そしてそのサイズのことを「センサーサイズ」と呼びます。購入を検討している方であれば、一度は目にしたことがあるかもしれません。では「センサーサイズ」には、一体どのような種類があるのでしょうか。今回は、みなさんが自分に適した一眼レフカメラを選べるよう、センサーサイズの違いや、メリット・デメリットについて解説していきます。

自分に合ったセンサーサイズを選ぶ!4つのポイントで仕組みを理解しよう

主なセンサーサイズの規格は大きく分けて3種類

カメラには、レンズを通って入ってきた画像をデジタル信号に変換するパーツがあります。これを「イメージセンサー」といいます。
イメージセンサーにはさまざまな規格がありますが、特に一眼レフカメラで使用され、最も一般的に流通している規格が、「フルサイズ」と「APS-Cサイズ」になります。一部のミラーレスカメラには「マイクロフォーサーズ」というサイズもあります。
この中では「フルサイズ」がその名の通り最も大きく、「APS-Cサイズ」はフルサイズの40%程度の大きさになります。「マイクロフォーサーズ」はそれよりもさらに小さいサイズです。
この記事は、サイズの違いについての解説がメインですので、このうちの「大」「中」にあたる「フルサイズ」と「APS-Cサイズ」を中心にご説明します。

①イメージセンサーのサイズの違い

【1】画質の違い
大きなセンサーは、面積が広い分、より多くの光・多くの画像情報を取り込むことができます。多くの光を取り込めるということは、それだけ色の明暗や濃淡を繊細に再現することができ、ノイズの少ない滑らかな描写が可能になるということです。つまり写真の画質は、センサーサイズに大きく左右されるということになります。
特に、葉の1枚1枚が繊細に描かれた風景写真や、小さな星までしっかりと写った星景写真、夕景の滑らかなグラデーションなどでは、フルサイズに軍配が上がります。

まとめ
・一眼レフカメラで一般的なイメージセンサーのサイズは、フルサイズとAPS-Cサイズ。
 ミラーレスではそれより小さいマイクロフォーサーズというサイズもある。
・フルサイズのほうがより大きく、APS-Cサイズはフルサイズの40%程度の大きさ。
・センサーサイズが大きいフルサイズのほうが、繊細な描写や暗い場所での撮影が得意。

【2】写る範囲の違い(APS-Cサイズはフルサイズよりも望遠に)
センサーサイズが異なるということは、レンズからの映像を受け止める範囲が異なる、ということになります。これにより、センサーの小さいAPS-Cサイズは、フルサイズで写る範囲よりも狭く、望遠で撮ったような写りになります。
どれくらい望遠になるか?というのを数値で表すと、「約1.6倍望遠」です。(メーカーによって若干異なります。)
例えば、「24mm」という焦点距離のレンズをAPS-Cサイズモデルに装着して撮影した場合は、24mm×約1.6倍で38mm相当ということになり、広々とした印象がやや薄れてしまいます。

※フルサイズ: 「24mm」の焦点距離で撮影

※APS-Cサイズ:フルサイズと同じ条件で撮影すると「38mm」相当に

これをメリット・デメリットのどちらと考えるかは、あなたが「何を撮りたいか」次第です。
広々とした風景を撮影したいときは、フルサイズのほうが同じレンズでもより広い範囲を撮影できますが、逆に遠くの飛行機を撮りたいときには、同じ焦点距離のレンズでも約1.6倍望遠にとれるAPS-Cのほうが有利です。望遠レンズは一般的に非常に高価なものが多く、遠くをキレイに撮れるものほど大型になっていきますので、遠くの被写体を狙いたい人にはAPS-Cサイズモデルのほうが向いています。

まとめ
・APS-Cサイズとフルサイズでは、同じレンズでも写る範囲が異なる。
・APS-Cの方が望遠寄り、フルサイズはより広い写りになる。
・どちらが自分に合っているかは、何を撮ることが多いか、で考える。

②ボケやすさの違い

フルサイズのほうがAPS-Cサイズよりも「ボケやすい」
結論から言うと、センサーサイズが大きいフルサイズのほうが、より豊かなボケ味になります。

その理由を簡単にご説明します。

まず前提として覚えておいていただきたいのですが、被写体の背景のボケを強くするためには、被写体にできるだけ近づく、というポイントがあります。(→ボケの記事へ

そのうえで、同じ焦点距離のレンズを使って同じ場所から被写体を狙った場合、フルサイズのほうが広く、APS-Cサイズのほうが望遠寄りに写るというのは先ほどご説明した通りです。
つまり、同じ被写体を同じ大きさで写そうと思うと、APS-Cサイズのほうがフルサイズよりも後ろに引いた場所から撮る必要がある、ということです。

これを合わせて考えると、同じ被写体を同じ大きさで写真に写したとき、フルサイズのほうがAPS-Cサイズよりも被写体に近付いて撮ることになり、その結果、ボケの強い写真になる、ということになるのです。

これが、フルサイズがAPS-Cサイズよりもキレイにボケやすい大きな理由です。

※左:フルサイズモデルと、右:APS-Cサイズモデルの画像を比較。フルサイズの方が近づいて撮っているため、背景のボケが強くなっています。

まとめ
・APS-Cサイズでフルサイズと同じレンズを装着し、同じ画角の写真を撮りたい場合は、同じ画角になるまで、APS-Cサイズのほうが引いた場所から撮影する必要がある。
・カメラと被写体の距離を近づけると、その分背景のボケが強くなる。
・同じ画角を撮影する際はフルサイズのほうが被写体に近づくことになるため、APS-Cサイズよりもボケることになる。

③カメラ本体のサイズ・重さによる違い

コンパクトで持ち運びやすいのはAPS-Cサイズモデル
APS-Cサイズモデルは、フルサイズモデルよりもセンサーが小さい分、小型・軽量なものが多い、というメリットがあります。
また、一眼レフカメラでの撮影では、交換レンズを持ち歩く場面もあります。フルサイズモデル用のレンズに比べ、APS-Cサイズモデル用のレンズは本体と同様、サイズと軽さに優れています。

※左:フルサイズモデル:「EOS 6D Mark II」約765g(バッテリー、カードを含む)
※右: APS-Cモデル:「EOS 9000D」約540g(バッテリー、カードを含む)

カメラのサイズ・重さはカメラ選びにおける大きなポイントになります。サイズや重さを抑えた機動性ならば、APS-Cサイズモデル。サイズよりも画質を追求するなら、フルサイズモデルがよいでしょう。

まとめ
・APS-Cサイズモデルのほうが一般的に小型で軽いものが多い。
・本体だけでなく、レンズもセンサーサイズによって大きさが変わる場合がある。

④本体や交換レンズ、アクセサリー類を含めた価格の違い

フルサイズとAPS-Cサイズでは、予算や用途も異なる
センサーサイズが異なると、本体の価格も異なります。一般的にイメージセンサーの大きいフルサイズモデルのほうが、APS-Cサイズモデルよりも高額となる場合が多いです。
自分の撮影スタイルから考えられる用途と予算をしっかり照らして、それに見合ったカメラを選ぶことが、後々失敗しないポイントでしょう。
ゆくゆくはフルサイズを…と考えている場合は、最初からフルサイズにしてしまうというのも、結果的に安価に抑えるための手です。
(→小型軽量・フルサイズモデルのEOS 6D mark IIのページへ

フルサイズかAPS-Cサイズか、の選択は専用レンズのことも視野に入れて
APS-Cサイズモデルの本体や専用レンズは、フルサイズよりも比較的手ごろな価格帯のものが多く、サイズや重さのことも加味すると特に初心者の方などにはオススメです。

ただ、ここで重要な注意点がひとつ。
APS-Cサイズモデルもフルサイズモデルも基本的に同じレンズを装着することができます。ただし、小型軽量を生かした「APS-Cサイズ専用」のレンズも一部存在します。(キヤノンでは「EF-Sレンズ」と呼びます。)
この専用レンズ、その名の通りAPS-Cサイズモデルのみに対応しており、フルサイズモデルには装着することができません。

つまり、APS-Cサイズ専用レンズをずらりと揃えてしまうと、今後フルサイズに移行する際にはそのレンズは使用できなくなることになります。

比較的手ごろな価格帯とはいえ、レンズは高価な買い物です。
もしAPS-Cモデルを選ぶ場合は、自分が将来的にフルサイズに移行する可能性があるかどうかは考えておきましょう。

まとめ
・基本的にはフルサイズモデルのほうが高額。
・基本的にレンズは兼用できるが、「APS-Cサイズ専用レンズ」はフルサイズ非対応なので注意。
・最初はAPS-Cサイズ、ゆくゆくはフルサイズへ!と考えているのであれば、レンズや価格のことを考えて最初からフルサイズというのも手。

フルサイズモデルとAPS-Cサイズモデルの比較表

最後にフルサイズとAPS-Cサイズの比較を表にまとめてみました。

画質やボケ味はセンサーの大きなフルサイズが、小型・軽量ならAPS-Cサイズが優れています。また、写る範囲の違いは単純な○×では語れないものです。自分が撮りたい被写体はどういうものが多いかで考えてみてください。また、フルサイズにはAPS-Cサイズ専用レンズが装着できない、というのも長い目でみると大きなポイントになりますので注意しましょう。
ここまで比較してきましたが、どのセンサーサイズが優れているということは一概には言えません。
あなたがカメラに求めるポイントと照らしながら、これまで紹介してきた違いを比較してみてください。

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