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トップ > Cのキセキ Episode.13 「EOS-1D X Mark II」 > P1
キヤノンのフラッグシップにして、プロフェッショナルモデルのデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark II」が4月28日に発売された。コンシューマー向けのカメラとは違う、「フラッグシップ」はどんな視点で選ばれ、どう使われるのか。その開発と販売、サポートの現場に話を聞いた。
4年に一度のスポーツの祭典が、リオデジャネイロでいよいよ始まる。鍛え抜かれた肉体と技の競い合いは、人々の目を釘付けにするに違いない。キヤノンが応援するリオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会日本代表選手団が競う舞台の裏で、もう一つの勝負が繰り広げられる。それが世界のカメラメーカーによる戦いだ。
決定的な瞬間を撮影するプロフォトグラファーたちが、どのカメラメーカーのカメラを選ぶのか。この争いは、フォトグラファーやカメラメーカーのみならず、世界中の写真愛好家たちからの熱い視線も受けることになる。
世界中の人々が注目する場で、より多くのプロフェッショナルに選ばれることの重要性を、キヤノンマーケティングジャパンで、プロフォトグラファーのサポートを担当する長本 亮は、モータースポーツに例えて説明する。
「世界の自動車メーカーがモータースポーツに総力を挙げて挑むのは、極限の舞台で戦うことで技術力が磨かれ、さらに勝利することでメーカーの力を示す最高の機会だからでしょう。この夏のリオ2016大会は、世界中のスポーツフォトグラファーが集まる舞台でもあります。まさにキヤノンというカメラメーカーの総合力を示す場なのです」
キヤノンマーケティングジャパンでプロ向けカメラの商品企画を担当する津幡圭佑は、勝負はカメラに対する評価に少なからぬ影響を与えると話す。
「万が一にも失敗が許されない現場で使うわけですから、プロフォトグラファーの目はシビアです。それだけに選ばれるカメラは、彼らの信頼に足る優れた製品だという証になります。そんなカメラであれば、一般のお客さまにも安心して使っていただけるはずです」
では、そのプロフォトグラファーからの“信頼”とは、どのようにしてつくり出されるのだろうか。
キヤノンの一眼レフカメラ「EOS」のフラッグシップに当たるプロフェッショナルモデル。約2020万画素35mmフルサイズCMOSセンサーに加え、映像エンジンに「デュアルDIGIC 6+」、AF/AEに「EOS iSA(Intelligent Subject Analysis) System」など、前モデルから刷新されたハードウエアを搭載することで、全点F8対応の新61点AF、最高約14コマ/秒の高速連写機能(ライブビュー時は最高約16コマ/秒)といった新機能を実現。また、4K/60P、フルHD/120Pでの撮影を可能にするなど、動画撮影でも新機能を搭載。報道やスポーツをはじめ、さまざまな分野のプロフォトグラファーのニーズに応えたモデルとなっている。