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家族と共にあるカメラとして多くのユーザーに愛されてきた「EOS Kiss」が登場して今年で25年。この記念すべき年に、「EOS Kiss」としては初のミラーレスカメラ「EOS Kiss M」が誕生した。「家族と共に」という不変の目的を果たしながらも、時代とともに変わりゆくユーザーニーズに合わせ、常に柔軟にその姿を変化させてきている。新たな挑戦が生み出した「EOS Kiss M」の魅力に迫る。

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  • 2018.06.01

Episode.21 「EOS Kiss M」

「進取の気性」は伝統を守るために

「小型・軽量、簡単、きれい」という「EOS Kiss」が守り続けてきたテーマを、初のミラーレスカメラである「EOS Kiss M」でも受け継いでいく。そのための開発陣のアプローチは、高画質、高機能を目指した新技術への挑戦だった。

高画質、高機能の中核を担うのが、最新の映像エンジン「DIGIC 8」だ。渡邉によると、CMOSセンサー自体は約2410万画素で「デュアルピクセルCMOS AF」というオートフォーカス機能を実現する、すでに発売されている機種と同じものが搭載されている。だが「DIGIC 8」の採用で、センサーの力がより引き出され、画質はもちろん、オートフォーカスの測距エリアや測距点、動いている被写体へのピント合わせ、連写といった性能を高めることができたという。

「新しい映像エンジンの採用で私が担当したCMOSセンサーもこれまで以上の能力が引き出せるようになりました。しかし、そのためにセンサーと映像エンジンの間でやりとりするデータをどう処理するかといった部分はほぼ全て見直しました。大変な作業でしたが、コンセプトである『簡単』『きれい』を実現するためには絶対に必要な作業でした」

小林が言葉を継いだ。

「もう一つのコンセプトである『小型・軽量』についても苦労はありました。ミラーレスカメラは、一眼レフカメラにあるミラーやペンタプリズムがない分、小さく軽くしやすい。しかし逆に、ボタンやダイヤルを配置するスペースは少なくなります。『小型・軽量』で、かつボタンが押しやすい所にあって『簡単』を損なわないよう、何度も形状の試作を重ねました。普段から荷物の多いママのためにも、右手だけで操作ができるようにボタンやダイヤルの配置にもこだわりました」

画像:新世代映像エンジン「DIGIC 8」

新映像エンジン「DIGIC 8」で
「簡単」「きれい」を実現する

「EOS Kiss M」では「DIGIC 8」の採用によって、誰でも直感的かつ簡単な操作が実現した機能がある。その一つが「クリエイティブアシストモード」で、液晶画面のタッチ操作で背景をぼかしたり、明るくしたり、モノクロにしたりといった効果をリアルタイムに適用できる。撮影後にフィルター効果を適用することも可能で、スマホの操作に慣れたユーザーが自然に操作できる機能が多く盛り込まれている。

画像:「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載した2410万画素CMOSセンサー

約2410万画素のCMOSセンサー搭載
「デュアルピクセルCMOS AF」が大きく進化

全ての画素がオートフォーカスと撮像の両方を兼ねる先進的なCMOSセンサーによって実現したオートフォーカス技術「デュアルピクセルCMOS AF」。「DIGIC 8」との組み合わせで、暗いシーンでも高精度かつスピーディーにフォーカスできるだけでなく、従来よりも広いセンサー面とより多い測距点でのフォーカスを実現した。検出した人物の瞳に自動でフォーカスする機能も搭載し、ポートレート撮影でもシビアなピント合わせが簡単になった。

写真:「バリアングル液晶モニター」「電子ビューファインダー(EVF)」

小さくて軽いだけでなく、
本当に使いやすいカメラを目指す

自撮りもしやすい「バリアングル液晶モニター」搭載や、本格的な撮影ができる「電子ビューファインダー(EVF)」を内蔵しながらも、小さくて軽いカメラに仕上がっている。ユーザーの利用シーンに合わせて、ダイヤルやボタンを右手だけで操作できるように配置されている。そうした機能と使いやすさを両立させるため、開発当初からボタンの位置やグリップの形状などが微妙に異なる形状確認用のモデルが幾つも作られた。

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