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この2年ほどの間に、「オムニチャネル」という言葉が新聞や雑誌などでしばしば取り上げられるようになった。
直訳すれば「全ての顧客接点」といった意味の言葉だが、その本質は必ずしも広く共有されているわけではない。
オムニチャネルとは何か。なぜ今必要とされているのか──。いくつかの事例を取り上げながら、その現状と可能性を掘り下げていく。
現在のユーザー数、約510万人という人気アプリ。MAU(Monthly Active Users)率が約50~60%と、アクティブユーザーが多いことも特長だ。商品を検索すると、無印良品の全国約400店舗から在庫がある最寄りの店舗が表示される。
消費者の「欲しい」という気持ちとリアル店舗とを、アプリによってジャストインタイムでつなげる仕組みといっていいだろう。店舗に立ち寄るとマイルがたまる「チェックイン」の機能も店舗誘引のドライバーとなっている。
スマートフォン、リアル店舗、ネット店舗をシームレスに結び付けている。
店頭で気になった商品のバーコードをスキャンすると、商品情報がアプリ内の「ほしいものリスト」に登録される。その後は、再来店しなくてもアプリから注文し、自宅に配送したり、店頭で受け取ることができる――。これが、このアプリの最も特長的な機能だ。
店舗で欲しい商品を見つけても“この後、人に会う予定があり大きな荷物を抱えていけない”“家族の了承が必要”“迷っているので少し考えたい”といった際に便利だ。
また、リアル店舗、ネット店舗、アプリでの購入履歴を一元的に管理し、履歴から再注文できる機能も好評だという。
オンラインストアアプリだが、ネット店舗の在庫だけでなく、リアル店舗の在庫も確認できる点が特長。GPSを使い、現在地近くの店舗の在庫状況も知ることができる。
また、アプリをダウンロードする際に、ユーザーが性別や好きなブランドを登録する仕組みになっており、顧客一人ひとりの嗜好に沿った商品情報が表示される点も特長だ。
ユーザーが店舗に行かずともイメージしやすいよう、商品単体の写真だけではなく、スタイリングされた写真も豊富に掲載している。