大判プリンターかんたんポスターづくり導入事例を見る
ポスター以外の製作物には、POP、プライスカード、混雑時に先頭や最後尾を知らせる案内表示、イベント名の入った吊り看板などがある。製作から店頭に掲示されるまでの流れについて伺った。
「製作物の殆どは、各店舗の担当者からの申請です。店舗は必要事項を本部に申請書として提出します。レイアウトは特に指定がないことの方が多く、POP作成ソフトを使って製作しています」(辻本氏)
申請があれば制作担当者3名で製作を開始し、完成したらすぐに店舗に配布される。
「大規模なセールなどで、プライスカードやPOPなどが500枚を超えるものは、背景のみを外注して、本部では文字や値段を追い刷りしています。用紙はほとんど普通紙を使用していますので、特殊な用紙のポスターが必要な場合も外注に出すことがあります。でも、大判プリンターの表現力のお陰で外注の割合は減りました。画質については従来機より随分良くなりました。特に写真付のポスターを出力した時に画質の良さを実感しました」(辻本氏)
集客のためのイベントは、大小合わせると年間80~100回開催する。イベントごとに予算があり、その中でポスターやPOPなどに関する経費の占める割合は微々たるものだと辻本氏は話す。
「イベントで最も費用がかかるのは、会場の設営費や人件費です。お客さまに満足してもらう為には、限られた予算で質の高いイベントを開催しなければいけません。ですから印刷だけではなく、スチレンボードに貼り付けたりする程度の簡単な後加工であれば本部でしています」(辻本氏)
このような状況下で販促物は、出来る限り低コストでハイレベルな物を作らなければならない。この状況は4、5年前から始まり、この数年で本格化したという。
「販促費は予算を決める段階で真っ先に節約の対象になりますね。でも予算内で納得できるものが製作できているのは、外注が減り販促費が大幅に削減できたとからだと実感しています。浮いた費用はサービス向上のために使用しています。やはり、お客さまにまたご来店いただくために、満足して頂けるイベントをしたいので、販促費は最小限で、効果は最大限にするよう心掛けています」(辻本氏)
その他の用途として、社内用の売上動員目標などを記入する表や、社内告知ポスターなどの製作にも大判プリンターを活用している。
「A4やA3サイズでは他の掲示物と大きさが変わらず目立ちません。イベントや月間の売上目標は全員の目標ですから、このような重要な通知に大判ポスターは役立ちます」(辻本氏)
店内の掲示物についても、まだ熟知していない機能も活かして今後はさらにレベルアップしたいという。
「イベント用販促物の製作は、予算は勿論、時間的にも余裕のない状態でい行うこと多いのが実態です。その状況に対応し、作業効率と質の向上効果を得るために、imagePROGRAFを2機種同時に導入しました。そこで、これまでは先ず操作に慣れて、作業効率を向上させることが重要でした。今後は、質を高めることが重要になってきます。販促活動のアイディアを広げ、工夫しながらimagePROGRAFを活用することで、徐々にその機能を熟知し、製作物の質を高めていきたいと考えています。ですから、今後、より効果的な販促物を作るためには、製作担当者全員が、あらゆる機能に挑戦して製作することだと思っています。」(辻本氏)
CUSTOMER PROFILE
近畿日本鉄道株式会社を母体とした、 株式会社近鉄百貨店を中心とする近鉄流通グループの一員。
- 社名 : 株式会社和歌山近鉄百貨店
- 設立 : 1956年
- 本社 : 和歌山県和歌山市
- 資本金 : 1億円
- URL : http://www.d-kintetsu.co.jp/store/wakayama/(近鉄百貨店 和歌山店のサイトへ)
公開:2007年8月