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政府は少子高齢社会の到来や国際交流の進展を視野に、我が国の重点課題として"観光立国の実現"を目指しさまざまな施策を進めている。そこで欠かせないのが地域固有の魅力を生かしながら新たな価値を創出し、それが効果的に再投資される"持続可能な観光"という視点だ。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は技術力と表現力を企画プロデュース力で掛け合わせた「体験価値創造ソリューション」を提供し、地方創生のみならず幅広い領域で社会ニーズに応える。その思いに迫る。

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  • 2023.06.01

Episode.37 「体験価値創造ソリューション」

ボリュメトリックビデオ技術がスポーツの新たな映像体験を提供

スポーツの世界にも影を落とした新型コロナウイルス。以前の活況を徐々に取り戻しつつある一方で、未だ課題を残したままの競技も少なくない。キヤノンMJは、そうした競技団体の課題を解決し、テクノロジーを活用した先進的な取り組みを支援するスポーツ庁の「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」に2022年秋より参画。キヤノンの映像技術とキヤノンMJの企画プロデュース力を掛け合わせ、スポーツの領域でも新たな体験価値を提供することで、スポーツ産業の成長促進に貢献できるよう取り組みを進めている。

3Dモデルを生成するボリュメトリックビデオ

写真:諏訪翔一 キヤノンマーケティングジャパン(株)で「体験価値創造ソリューション」に携わり、「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」を担当する諏訪翔一

「柔道は誰もが知る日本伝統のスポーツ。人気は盤石と考えがちですが、統括する全日本柔道連盟(以下、全柔連)は、テレビ放映の減少などによる注目度や収益の低下、それによって進む競技人口の減少という課題を抱えています」

そう話すのは、キヤノンMJで「体験価値創造ソリューション」に携わる諏訪翔一だ。

「特に全柔連が危機感を抱いているのが『柔道はどう楽しめばいいのか分かりにくい』といった声が、主に若い世代から上がっている点でした」

攻め手と受け手が組み合い、技をかけるその一瞬の素早くダイナミックな動きは柔道の醍醐味(だいごみ)だが、そこを「分かりにくい」と感じる層がいるのも事実だ。

「ならば、その瞬間をさまざまな角度から見せることができれば、柔道への見方も変わるのではないか」

スポーツ庁による「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」に参画するに当たってそう考えた諏訪の頭に浮かんだのは、キヤノンが開発した「ボリュメトリックビデオ」という技術だ。

画像:技術力と企画プロデュース力の連携で柔道の新たな魅力を伝える

技術力と企画プロデュース力の連携で柔道の新たな魅力を伝える
ボリュメトリックビデオ技術を活用した今回のプロジェクトは、スポーツ庁による「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」にキヤノンMJが参画したことで実現した。キヤノンMJは、プロモーション動画とNFTデジタルトレーディングカード「JUDO コレカ」に加え、柔道の技を360度自由視点で見ることができる「JUDO オール・ビュー」を企画・プロデュース。キヤノンとキヤノンMJが緊密に連携し、先進的な映像技術と企画プロデュース力によって柔道の新たな楽しみ方や視聴体験を提供した。ボリュメトリックビデオ技術を活用したプロモーション動画や「JUDO オール・ビュー」は、全柔連の特設サイト「JUDO × TECHNOLOGY」で現在も視聴できる。

「JUDO × TECHNOLOGY」特設サイト https://www.judo.or.jp/volumetric/

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