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オフィスで何気なく利用している「複合機」。だが、市場では複数のメーカーが激しくシェアを争っている製品でもある。そんな市場にキヤノンはA3カラー複合機の新モデル「imageRUNNER ADVANCE C5500」シリーズを投入。「User-Centric」をコンセプトに、ユーザーの利便性を徹底的に追求したという開発チームのメンバーに話を聞いた。

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  • 2016.09.01

Episode.14 「imageRUNNER ADVANCE C5500」シリーズ

ユーザーが“実感”できる本当のスピードとは

画像:スピーディースタート スピーディースタート
スリープからの復帰時間が約10秒に短縮されたほか、ファーストコピータイムはモノクロで約2.9秒、カラーでも約4.5秒を実現。ストレスなく使えるようになっている(imageRUNNER ADVANCE C5560のみ)
画像:高速起動 高速起動
主電源OFF時にそれまでの状態をメモリに保持しておき、立ち上げ時に必要なプログラムを読み込む処理や、初期化処理を効率化したことで、主電源が切れている状態からでも高速起動が可能になっている(使用条件によっては、高速起動できない場合がある)

ユーザーの“実感”を語る上で分かりやすいのが、“速さ”だろう。例えば、コピーの性能を示す指標の一つに、「FCOT」と呼ばれるものがある。

「First Copy Output Time」の頭文字で、複合機に原稿をセットして、スタートボタンを押して一枚目の出力が出てくるまでの時間を示す数値だ。

複合機の性能を示す重要な指標だが、城戸崎は重要なのはFCOTだけではないと話す。

「複合機は使用電力を抑えるために、こまめにスリープ状態に入るように設定して利用します。そのため、操作をする前にスリープから復帰するまで複合機の前で待たされることがあります。ここで復帰までに時間がかかるようでは、どんなにカタログ上のFCOTが短くても、速くなったとは実感してもらうことはできないのです」

「imageRUNNER ADVANCE C5500」シリーズでは、FCOTそのものを短くするさまざまな技術が搭載されているが、違う角度からの工夫も盛り込み、コピーやそのほかの操作にかかる時間が短くなったと実感できるようにしたという。

機器の制御を担当したのは、ソフトウエア開発部門の平井達彦だ。平井は搭載した「人感センサー」が実現の鍵になったと話す。

「『imageRUNNER ADVANCE C5500』シリーズには、センサーを使って複合機に近づいてくる人を検知したら、自動的にスリープから復帰する仕組みを搭載しました。

近くにいる人が前を通り過ぎるだけなのか実際に利用するつもりなのかも、検知エリア内のセンサーの反応によって判別できるようにして、不必要にスリープから復帰しないような工夫もしています。

FCOTそのものも短くなっていますから、お客さまが席を立ってからコピーが終わるまでのトータルの時間が短くなったことを実感してもらえるはずです」

人感センサー

画像:人感センサー

操作部の横に赤外線を利用して周囲の人を検知する「人感センサー」(*1)を搭載。センサーの検知範囲の変化から人の動きを検知し、複合機の近くを通っただけか、実際に利用するのかなどを予測する。スリープ機能と連携することで、ユーザーが複合機に近づくだけで直ちにスリープから復帰し、複合機での作業を開始するまでの待ち時間を短縮する

  • 1 使用条件によっては検知できないことがある
  • 2 検知領域に侵入すると節電スイッチが点滅して人感センサーが反応していることを示す

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