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オフィスで何気なく利用している「複合機」。だが、市場では複数のメーカーが激しくシェアを争っている製品でもある。そんな市場にキヤノンはA3カラー複合機の新モデル「imageRUNNER ADVANCE C5500」シリーズを投入。「User-Centric」をコンセプトに、ユーザーの利便性を徹底的に追求したという開発チームのメンバーに話を聞いた。

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  • 2016.09.01

Episode.14 「imageRUNNER ADVANCE C5500」シリーズ

ユーザー目線による高画質への挑戦

ユーザーに機能や性能を実感してもらうために、開発チームが力を入れたもう一つのポイントが「高画質」だ。開発担当の望月は、画質に対する考え方自体を見直したと話す。

「画質に関しては、大きく三つの改善を行っています。一つ目はトナーを新たに開発したこと。従来より高画質かつ耐久性の高い『CSトナー』を採用しています。これにより、出力スピードの向上、消費電力の低減といった課題もクリアしました。二つ目は、そのトナーの性能を最大限に生かすハードウエアも新たにしたことです。中でもトナーを用紙に転写する『中間転写ベルト』という部品を素材から見直したことで、どんな用紙にでも高画質なプリントができるようになりました」

三つ目のポイントは「ソフトウエア」だ。画像処理を担うソフトウエアもまた、新たな発想で開発されたという。

「第二世代までのプリント出力は、“データに忠実に出力する”という方向性で開発されたものでした。元のデータが鮮やかであれば鮮やかに、抑えた色であれば抑えたまま出力していたわけです。しかし、お客さまの中には、データに忠実な出力が必要な訳ではなく、例えばリンゴやイチゴであれば鮮やかな赤、空であれば抜けるような青を求めている方もいます。そうした方の要望に応えて『高画質カラープリンティング』を実現するということは、開発メンバーにとっては発想の転換が必要でした」

開発チーム全体でも大きな議論となり、サンプルテストなどを繰り返した上でこれまでのデータに忠実な出力に加え、ユーザーが求めている色が鮮やかでくっきりとした出力も選択できるようにしたという。

城戸崎は、議論の中で一貫して強調したことがあったと話す。

「何より大切なのは、お客さまの立場になって『奇麗になったな』『良くなったな』と実感してもらうことです。開発者のためではなく、お客さまのためのモノづくりでなければならないのです」

高画質カラープリンティング

画像:高画質カラープリンティング

ドキュメントの訴求力を高めるため、色設計のコンセプトを一新。プリンターの色域を拡大し、シャープネスコントロールを最大限に活用することで、再現性、表現力の高い「高画質カラープリンティング」を実現している。また、優れた耐久性と転写性を両立させた新開発の「CSトナー」や、ベルト表層の材料を一新し、トナーの分離性を向上させた新しい「中間転写ベルト」を採用することで、安定した高画質、幅広い用紙への対応も実現した

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