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映像の4K化が進む中、新たなニーズが生まれつつあるプロジェクターの世界。そこにキヤノンが送り込んだのがレーザー光源システム搭載の4Kプロジェクター「POWER PROJECTOR 4K600STZ」だ。超高画質かつ世界最小・最軽量を実現した新たなフラッグシップモデルの開発にはたくさんの“キヤノンらしさ”が込められていた。

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  • 2017.03.01

Episode.16 「POWER PROJECTOR 4K600STZ」

スマートフォンアプリでユーザビリティーを向上

「4K高画質」をさまざまなシーンで利用してもらいたい。その思いは、「4K600STZ」の発売と同時にリリースされた「Canon Service Tool for PJ」にも現れている。対応デバイスからプロジェクターのリモコン操作や設定、状態の管理などができるキヤノンプロジェクター初のiOS用アプリだ。商品企画を担当した秋山友秀は、ユーザーの利用シーンを想定して開発した物だと話す。

「『4K600STZ』のような業務用プロジェクターは、天井につるしたり壁に埋め込んだりと、本体を操作しにくい場所に設置することが多くあります。そうした利用シーンを考えた場合にどのような操作系が最適なのかを検討していく中で、スマートフォンやタブレットからの操作が必要だと考えるようになりました」

開発を担当した稲垣健介は、アプリからできることを三つの要素に整理して実装したと話す。

「一つ目はリモコンとして活用する機能、二つ目はさまざまな設定を一括して行える機能、三つ目は使用状況を遠隔管理する機能です。業務用プロジェクターは、複数台で利用されることが多いという特徴があります。例えばシミュレーター用途では、複数のプロジェクターからの映像を組み合わせて一つの大きな画面を作ることがありますし、学校や美術館・博物館では、部屋ごとに設置されることも増えています。そうした利用シーンを想定した上で、『直感的に操作するには』『設定作業を効率化するには』『トラブルの際に素早く対処するには』など、ユーザーの視点から開発を進めました」

手間の掛かるプロジェクターの操作や調整をいかに扱いやすいものとして提供するか。アプリ開発チームの挑戦もまた、キヤノンが目指す「4K高画質」を支える柱の一つなのだ。

プロジェクター操作・管理アプリ

写真:プロジェクター操作・管理アプリ

iOS用の「Canon Service Tool for PJ」は、「4K600STZ」などのキヤノン製プロジェクターをスマートフォンやタブレットからコントロールするためのアプリ。画面の操作や、調整・設定、さらにはメンテナンスといった手間の掛かる作業を効率化できる。

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