カテゴリーを選択

トップ > Cのキセキ Episode.19 「PIXUS XKシリーズ」 > P5

Cのキセキ

毎年、各社から家庭用インクジェットプリンターの新製品が発表されるのは、年賀状印刷のニーズが高まる秋のことだ。家電店の店頭に各社の新製品が並ぶおなじみの風景。しかしその背後からは業界の未来を左右しかねない、変革の足音が聞こえてくる。キヤノンが「プレミアムシリーズ」として新たに発売した「PIXUS XK70」を通してその今を見ていく。

  • Twitter
  • Facebook
  • Cのキセキ
  • 2017.12.01

Episode.19 「PIXUS XKシリーズ」

「フォトブルーインク」がもたらした別の収穫

そうした取り組みは、画質とは別の収穫ももたらした。その一つは、より繊細な表現が可能になることだ。

「SNSの『インスタグラム』に写真を投稿している女性の間では、フィルターを使ってちょっとボカした写真が人気です。『フォトブルーインク』はそうした"ボケ"の表現を豊かにする効果もあります。これで若い女性層にもアピールできると思いました」

全体的な表現力が底上げされたことで、印刷スピードを上げても従来と同等の画質が得られることも「フォトブルーインク」採用の収穫だという。

「印刷時に"標準モード"を選んだ場合の印刷スピードが、従来の機種より上がりました。L版で約18秒から約14秒へと4秒の短縮。これは速さを実感できるレベルです」

さらに新開発「プレミアム6色ハイブリッドインク」では、赤の発色が自然で鮮やかになっている。これは従来のマゼンタインクよりも、退色しにくい素材へ変更したことで実現したという。

画質のみならず、印刷スピードの向上にも寄与する「フォトブルーインク」の採用。オーソドックスな名称だが、写真プリントの楽しさを伝える新しいインクの名前としてはふさわしいものだ。

  • 前のページ

    「ブルーを加える」という従来にはなかった新発想
  • 次のページ

    リビングに溶け込むその秘密は細部にあり

C-magazine サイト トップページに戻る

PDFで閲覧する場合は、デジタルアーカイブスへ

このページのトップへ