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トップ > Cのキセキ Episode.20 「キヤノンマーケティングジャパングループ」 > P2
グローバル企業として世界で幅広い事業を展開しているキヤノングループ。その一員として、日本国内を中心にマーケティング活動やソリューション提案を担ってきたキヤノンマーケティングジャパングループが、創立50年の節目を迎えた。マーケティングの進化と共にその姿を変えてきた50年の足跡を振り返ってみたい。
68年2月、国内の事務機販売部門と複数の特約店の営業部門を統合し、キヤノン販売の前身となる「キヤノン事務機販売(株)」、同年9月にはサービス部門を統合した「キヤノン事務機サービス(株)」を設立。前者は市場に直結した顧客志向型の企業を、後者は事務機直販に不可欠なサービス体制強化を目指したもの。これにより、事務機の販売とサービスの両輪が新たな体制でスタートした。
ユーザー層が拡大するカメラ分野でも、特約店を通じた卸売中心の体制に課題が出てきたため、69年に「キヤノンカメラ販売(株)」を設立。専門特約店機能を一本化し小売店へ直接販売することで、より顧客の声を聞き、製品開発や販売施策へ反映する「顧客第一主義」の体制が整った。
さらに高度経済成長の終焉を迎えた71年、相互のシナジーを生かしたより効率的な販売組織へと移行するため、キヤノン事務機販売、キヤノン事務機サービス、キヤノンカメラ販売の3社を統合し、「キヤノン販売(株)」が誕生した。
この70年代は、国産初の普通紙複写機「NP-1100」の発売や、本体を買い取ってもらいメンテナンス代などをコピー代金に折り込み保証する画期的なビジネスモデルの導入、プロ市場を開拓した一眼レフカメラ「F-1」の発売など、今日のキヤノンMJの礎がつくられた時期でもある。
1968-1979
1968
2月1日キヤノン事務機販売(株)を設立
5月初のIC電卓「キヤノーラ163/161S」を発売
9月キヤノン事務機サービス(株)を設立
12月1桁1万円の計算機「キヤノーラ1200」を発売
1969
5月キヤノンカメラ販売(株)を設立
1970
3月国産初の半導体焼付装置「PPC-1」を発表
9月国産初の普通紙複写機「NP-1100」を発売
10月世界初の携帯型プリンター電卓「ポケトロニク」を発売。パーソナル電卓市場へ進出
1971
3月キヤノン初のプロ用一眼レフカメラ「F-1」およびFDレンズ群を発売
5月ビリングプロセッサ「BP-1000」を発売
オフィスコンピューター分野へ進出
11月キヤノン事務機販売、キヤノン事務機サービス、キヤノンカメラ販売を一本化し、キヤノン販売(株)を設立
1972
11月世界初の液乾式普通紙複写機「NP-L7」を発売
1976
4月世界初のマイコン搭載AE一眼レフカメラ「AE-1」を発売
1978
3月カラーコピーサービスを開始
10月第1回事務機全国販売店会を開催
1979
4月世界初の半導体レーザー内蔵レーザービームプリンター「LBP-10」を発売