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トップ > Cのキセキ Episode.20 「キヤノンマーケティングジャパングループ」 > P3
グローバル企業として世界で幅広い事業を展開しているキヤノングループ。その一員として、日本国内を中心にマーケティング活動やソリューション提案を担ってきたキヤノンマーケティングジャパングループが、創立50年の節目を迎えた。マーケティングの進化と共にその姿を変えてきた50年の足跡を振り返ってみたい。
80年代に入ると、オフィスの生産性向上のために最新鋭の電子機器を活用しようという「OA化」の波が訪れる。その中でキヤノン販売は、複写機、ファクシミリ、ワープロをOA化の「三種の神器」と位置付けて攻勢に出る。
中でも82年に"パーソナル複写機"と銘打って発売された「ミニコピア PC-10/20」は、導入しやすい価格やサイズと、メンテナンスが容易なカートリッジ式の採用によって、複写機を「パーソナル機器」へと変貌させることに成功し、新たな市場を開拓した。また、世界初のフルカラーデジタル複写機「カラーレーザーコピア1」の発売により切り開かれたカラー複写機市場でも、89年発売の「カラーレーザーコピア500」など、その品揃えと斬新な広告展開で業界をけん引し、高いシェアを獲得することに成功した。
さらに販売チャネルの強化として、全国規模での直販体制を整え、ディーラーセールスとの関係強化を進め、事務機業界において確固たる地位を築いていった。
83年には東証一部上場を果たし、輸入事業、ソフトウエア事業、そして直営の店頭販売チャネルとしてのゼロワンショップ事業という、三つの独自事業を推進。アップルコンピュータ(現・アップル)や日本アイ・ビー・エム、ヒューレット・パッカードとも提携して輸入事業を強化し、ビジネスを拡大していく。
1980-1989
1980
1月キヤノンNPスターマスターズクラブ発足
12月国産初のローマ字入力方式採用
「キヤノワード55」を発売
ワードプロセッサー分野へ進出
1981
8月東京証券取引所市場第二部に上場
1982
10月世界初のカートリッジ方式複写機
「ミニコピアPC-10/20」を発売
1983
6月東京証券取引所市場第一部に上場
10月アップルコンピュータ社と販売提携
1984
5月ゼロワンショップ1号店、新宿副都心にオープン
1985
4月日本アイ・ビー・エム社と販売提携
12月世界初のバブルジェット方式
インクジェットプリンター「BJ-80」を発売
1986
11月ヒューレット・パッカード社と販売提携
1987
1月世界初のフルカラーデジタル複写機
「カラーレーザーコピア1」(愛称・PIXEL)を発売
3月AF一眼レフカメラ「EOS650」およびEFレンズ群を発売
1989
6月カラーステーション「カラーレーザーコピア500」(愛称・PIXEL DiO)を発売
9月日経産業消費研究所の「企業営業力調査」で総合1位の評価を得る
9月最高級AF一眼レフカメラ「EOS-1」を発売